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地協薬剤師交流集会

  去る、6/11~6/12に長野市で関東・北関東甲信越地協、薬剤師交流集会という集まりがありました。これはひまわり薬局が加盟する民医連の関東周辺地区1都8県の病院、薬局の薬剤師が一同に集まり、日ごろの業務や研究の成果を発表しあう泊まりがけの大きな集会です。各県持ち回りで毎年開催されていますが、今年は長野県での開催となり、150名近くの薬剤師が参加しました。

 1日目の分科会では、各施設から個々の発表が行われました。内容は多岐にわたるものでしたが、今年はポリファーマシーの解消についての取り組みが印象に残りました。ポリファーマシーとは、多種の薬剤による治療を行っている状態のことです。特に不必要、過剰という意味が込められており、副作用が起きやすくなる、無駄な医療につながる、患者さんが治療を理解できなくなるなどの弊害が指摘されています。薬局に勤めていると多剤併用の処方を調剤することは日常茶飯事ですが、改めてすべての薬は毒になりうることを思い返させられました。他科受診も多い昨今、処方薬を俯瞰できる薬剤師だからできる役割があると思います。

 この分科会では、私、H.Yは塩尻ひまわり薬局の残薬調節の取り組みについて発表しました。HY発表.jpgのサムネイル画像 

飲み残しなどによって無駄になる薬は年間数百億円と言われて、これもまた薬剤師の努力が求められています。塩尻ひまわり薬局でも、取り組みをみなさんにお知らせをしたことをきっかけに、さらに多くの調節を行っています。

  その後は食事を共に、交流会を行いました。長野県にまつわるクイズ大会を行い、成績がふるわない方々には、長野県の郷土食である昆虫料理がふるまわれました。

交流会.jpgのサムネイル画像

日ごろ昆虫料理にはなじみのない他県の方からしたらかなり恐怖だったと思います・・・。

交流会は夜まで盛り上がり、そのあとは温泉で疲れを癒しました。

 翌日は、まず、神奈川県の川崎市にある川崎協同病院の外科部長である和田洗史医師の特別講演が行われました。民医連のスタッフならではの、高い医療技術を提供するのは当然として、個々の患者さんの思いに寄り添い、どんな患者さんも尊重していく、川崎協同病院の日々が伝わるとても内容の濃い講演でした。平和なくして健康は成り立たないという先生の平和への熱い思いも伝わってきました。

医療についても経済的なことが優先される昨今、現場もそのことから無縁ではいられませんが、それだけじゃない、ということを再認識しました。和田Dr講演.jpgのサムネイル画像

 その後は薬剤師による地域包括ケアについての報告がありました。医療も、それぞれの専門スタッフが協力しなければ、患者さんや家族に十分なケアは提供できません。民医連の薬剤師も地域の他のスタッフと協力して、ケアにあたっている現状が報告されて、自分たちの今後の業務に参考になる報告でした。

 今年もこのような集まりが行われ、自分たちの日々の業務を振り返り、新しい目標を持つ、よい機会となりました。

  By H.Y.

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